オスグッド-シュラッター病(Osgood-Schlatter)

オスグッド-シュラッター病は、大腿四頭筋の過度の収縮を繰り返すことによって、膝蓋腱とその付着部である脛骨粗面による骨軟骨炎(骨端症)で、おもに小学生高学年から中学生の男子に好発します。(男子:12歳から15歳、女子:8歳から12歳が多い。)

1.発症原因

ジャンプ動作やランニング動作の反復により症状が出現します。加えて、膝関節をはじめとする下半身の使い方に問題があることが多いです。

2.症状

脛骨粗面の運動時痛、圧痛、膨隆を認め、軽症の時は運動時のみの痛みで、安静時の痛みはないが、重症化してくると安静時痛も出現してくることがあります。レントゲン上では、発症初期では、剥離したような小さな骨片がみられることもありますが、特に画像上の所見がみられない場合も多いです。しかし、症状の長期化とともに、剥離骨片(軟骨)の肥大化がみられ、肉眼的にも「ボコッとした」腫れが確認できることもあります。

3.治療法

①膝関節をはじめとする周囲の関節アライメント調整
②膝蓋靭帯、大腿四頭筋(特に中間広筋)リリース
③運動療法(スクワット動作の改善:下半身の使い方)

一般的な治療法としては、アイシングやストレッチが挙げられるでしょうが、これらは休息であり、ある意味治療ではありません。

オスグッド病は、「間違った身体(特に下肢)の使い方」をしていることが原因でそれが結果的に脛骨粗面に過剰なストレスがかかっていることが多いため、当院では、膝関関節を中心とする周辺関節のアライメント調整や筋膜リリースを行い、構造的な原因をしっかりと改善させたうえで、正しい膝関節の使い方(スクワット等)を指導し、痛みをとるだけでなく、パフォーマンスアップに繋げるトレーニングも指導していきます。

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