施術について

1.当院の治療法

痛みやしびれなどの症状の原因を

  • 骨格(関節アライメント)
  • 筋肉(筋膜、靭帯、関節包、腱)
  • 神経(神経根、末梢神経)

の3つの構造から探っていきます。

その原因構造を正確に把握するために、

  • 丁寧な問診
  • 的確な検査(整形外科徒手検査・神経学検査・可動域検査
  • 正確な触診(パルペーション)
  • 明快な症状の原因説明

を正確に実施したうえで施術に入ります。

施術は主に以下のテクニックを用いて行います。

関節運動学に基づいた治療:AKT/AKT-Rアジャストメント
 -骨格(関節)の微妙なズレを調整-

主な適応症状

  • 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、椎間関節症
  • 脊椎のアライメント不良(からだの歪み、捻れ)
  • 各関節のズレ(サブラクセーション)にともなう症状
  • 変形性関節症にともなう痛みや可動域制限
  • (頸性)頭痛
  • 慢性的な痛み、だるさ、しびれ、

 繊細な触診検査と関節運動学に基づいた治療テクニックを用いて、各関節本来の正しい運動方向に正確にアプローチをかけ、わずかなずれを調整していきます。

このわずかな骨格(関節)のずれが、痛みやしびれ、可動域制限等の症状に大きな影響を及ぼしていることがしばしばあり、この微妙なずれを改善させることは、症状を改善させる上で有効な治療法となります。関節運動学に基づいた治療法で、関節の動く方向に無理なくソフトにアプローチするため、施術中に痛みを伴うこともほぼありません。

⓶神経リリース/神経モビリゼーション

主な適応症状

  • 坐骨神経痛/腰部骨盤部皮神経痛(殿皮神経)
  • 腕神経叢障害(上肢の神経痛)
  • 頚性頭痛(上部頚神経起因の頭痛)
  • 肘部管症候群/回外筋症候群(後骨間神経障害)/前骨間神経障害/手根管症候群
  • 伏在神経障害/腓骨神経障害/足根管症候群/バクスター神経症候群/モートン病
  • その他手足のしびれ全般 

神経は、椎間板ヘルニアなどの物理的圧迫のほか、不良姿勢や偏った動作の繰り返しなどでも伸張負荷がかかり、「神経線維の癒着」を引き起こし、それが神経性の痛みやしびれにつながることが多いです。神経リリース・モビリゼーションでは、問題となっている神経線維を適度の強さでリリースし、動きをつける(モビリゼーション)させることで、神経内への血流供給を回復させます。神経血管への十分な血流を再開させることで、症状の改善につなげます。

③筋膜リリース/靭帯(関節包)リリース

主な適応症状

  • ぎっくり腰、寝違えなどの急性症状
  • 五十肩 、変形性関節症になどの関節(関節包)の痛み及び可動域制限
  • 末梢神経神経障害(神経痛、しびれ)
  • (頚性)頭痛
  • 筋肉、靭帯、関節包の癒着にともなう慢性的な痛みやしびれなどの症状全般
  • 身体全体の疲労

骨折、捻挫、打撲などの怪我後、そして慢性的な肩や腰などの凝りの症状には、軟部組織(筋肉、関節包、靭帯、神経など)が線維化することにより、軟部組織同士の癒着が起こっています。軟部組織の線維化と癒着により、痛みやしびれ(末しょう神経障害)、凝り(血流障害)などが起こりやすくなり、さらに関節の可動域が制限されます。

筋膜・関節包のリリースは、筋肉、靭帯、神経の走行に沿って癒着箇所を丁寧に剥がす(リリース)アプローチをかけることで、これらの症状の改善に有効な治療法となります。なお、癒着の強い箇所のリリースを行う場合に多少の痛みを伴うことはありますが、治療強度を調整しながらリリースしていくため、ほとんどの場合は強い痛みを伴わずに施術を受けることが可能です。

④内臓マニピュレーション

腰痛、頚の痛みや肩こり、頭痛、食欲不振、慢性疲労その他身体全体の不調には、関節や筋肉、神経だけでなく、内臓器の状態が影響することがあります。

関節、神経、筋肉、靭帯をみたうえで、痛みなどの不調の原因が内臓器にあると判断した場合には、禁忌(腫瘍や潰瘍などの適用外)を問診や触診検査で排除したうえで、各内臓器に対してアプローチします。

ただし、各内臓器は筋肉や靭帯と比較してよりセンシティブなため、より繊細でソフトな手技で施術します。

⑤運動療法/姿勢改善体操/ストレングストレーニング/呼吸法

施術後に、症状の再発予防とコンディショニングのためのエクササイズ(運動療法)を患者さまそれぞれの症状にあわせてオーダーメードで提供させていただきます。

当院では、特に治療後の良い状態を長く維持できるホームエクササイズをお伝えいたします。

また、正しい呼吸法を指導することで、特に胸郭周辺の骨格・筋活動の再構築を行い、正しい姿勢(=痛みの出にくい状態を維持)を身に着けていただきます。

これらのエクササイズはできるだけシンプルにわかりやすくお伝えすることにこだわっています。

2.施術の流れ

①問診表のご記入:
(初診の方は)受付にて問診票にご記入いただきます。
 →2回目以降は、基本的には記入不要です。
 ※実費治療となりますので、保険証等のご提示は不要です。



②お着換えをされる方は、個室を用意してありますので、ご利用ください。
 (貸し出し用のスウェット、Tシャツもそれぞれ男女別でご用意しております。)

③検査:
ご記入いただいた問診票をもとに姿勢検査、整形外科徒手検査、神経学検査、筋力検査、触診検査等の各手検査を丁寧に実施し、痛みをはじめとする不調の原因を分析し、わかりやすくご説明したうえで施術を開始します。



④施術:
症状のある部位はもちろん、身体全体の状態(関節のわずかなずれの調整や神経線維、筋膜の癒着などなど)を細かくみながら施術をします。


※施術時間の目安
 初診:問診含めて、60分~70分程度です。
 2回目以降:その日の症状(状態)によりますが、50分程度です。


⑤運動療法(ホームエクササイズ)の提案
施術後は、必要に応じて(運動療法が必要と判断した場合)、再発防止のエクササイズ、パフォーマンス向上(スポーツ活動だけでなく、日常動作の向上も)のためのトレーニングも指導させていただきます。


※トレーニングや運動療法のみご希望の方には、トレーニングメニューもございます。
 詳しくは「施術費用」ページをご覧ください。