足底部には、足底腱膜と呼ばれる腱状の組織があります。足底腱膜は足部のアーチ(内側縦アーチ)の形成に寄与しており、歩行や走行の際の荷重時にスプリングのようにショックを吸収する役目があります。
足底腱膜部への繰り返しの牽引刺激によって、微細な損傷(マイクロトラウマ)が生じることで炎症が起こり、それが慢性的に経過すると腱膜組織自体が変性してしまうことが足底腱膜炎の病態です。
足底腱膜炎になりやすい要因として、運動などでの過剰使用、長時間の立ち作業の繰り返しのほか、外反扁平足などの足部の構造的問題も要因になります。
足底腱膜炎の主な症状としては、以下が代表的です。
①起床時の最初の1歩目の激痛
②足底腱膜起始部(上図)の圧痛および荷重時痛
③炎症が強い場合は安静時痛
※痛みが土踏まずに出ることもある
治療法としては、
①足関節(足部)のアライメント修正
②周辺関節(下腿部→膝関節→股関節)のアライメント修正
③足底腱膜起始部(踵骨部)のリリース
④後脛骨筋腱・長母趾屈筋腱のリリース
上記の原因構造がしっかりと抑えられていれば、少ない治療回数での改善も可能です。
詳細は、当院までお気軽にお問合せください。
とくやま徒手療法研究所・施術院